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- 口腔粘膜疾患外来
このような症状はお早めにご相談ください
- 長引く口内炎がある
- お口の中にしこりを感じる
- 粘膜に白や赤の変化がある
- 入れ歯の傷だと思っていたが治らない
こうした症状がある場合は、自己判断せず早めに受診してください。定期的な検診は、病気の予防や早期発見につながり、治療の成功率を高めます。
口腔粘膜疾患とは

お口の中は「粘膜」と呼ばれる柔らかい組織で覆われており、ここにさまざまな病気が生じることがあります。ウイルスや細菌・真菌(カビ)による感染症、薬や食べ物によるアレルギー、免疫の異常に関わる病気、さらには「がん」などの悪性腫瘍まで幅広いものが含まれます。
全身の病気の一部として症状が現れることもあるため、正確な診断がとても大切です。
口腔がんについて
口腔粘膜疾患の中でも特に注意が必要なのが「口腔がん」です。
初期は自覚症状が少なく、口内炎や入れ歯の傷と見分けがつかないことも多いため、発見が遅れることがあります。
主な症状
- 白斑(白くなる)
- 紅斑(赤くなる)
- びらん(ただれる)
- 潰瘍(長引いて治らない)
- 腫瘤(しこり)
早期に適切な診断と治療を行うことで、治療の成功率は大きく高まります。
よく見られる口腔粘膜疾患と治療
白板症(はくばんしょう)
頬の粘膜や舌に白い病変が現れ、こすっても取れない状態です。特に舌にできるものはがん化のリスクが高く、前がん病変とされています。
治療
禁煙やビタミン投与で改善することもありますが、厚みや潰瘍を伴う場合は切除が必要です。長期的な経過観察も欠かせません。
紅板症(こうばんしょう)
鮮やかな赤い病変で、50%前後が悪性化するといわれています。刺激による痛みを伴うことが多いです。
治療
外科的切除が基本で、術後も定期的な観察が必要です。
口腔カンジダ症
常在菌のカンジダが異常に増殖して発症します。口内のヒリヒリ感や味覚障害を伴います。
治療
抗真菌薬のうがい薬や塗り薬を用い、場合によっては内服薬を使用します。
再発性アフタ
繰り返しできる強い痛みを伴う口内炎です。1~2週間で自然に治ることもありますが、再発を繰り返すケースもあります。
治療
ステロイド入りの軟膏や貼付薬を使用し、原因疾患が疑われる場合は追加検査を行います。
扁平苔癬(へんぺいたいせん)
頬粘膜にレース状の白い模様が現れる病気で、慢性化しやすくまれにがん化することがあります。
治療
ステロイドを含む軟膏やうがい薬を使用します。金属アレルギーが疑われる場合は歯科用金属の除去を行うこともあります。
口腔乾燥症
唾液の分泌が減って口が渇く状態です。薬の副作用やシェーグレン症候群などが原因になる場合もあります。
治療
人工唾液や分泌を促す薬の使用、原因疾患への治療を行います。
ウイルス性疾患
ヘルペス性口内炎
小児に多く、発熱と多数の口内炎が特徴です。
帯状疱疹
強い痛みを伴い、顔面に発疹が現れます。
手足口病・ヘルパンギーナ
夏に流行しやすく、子どもに多いウイルス感染症です。
治療
抗ウイルス薬や対症療法が中心です。重症の場合は入院管理が必要です。
「ただの口内炎」と思わず、早めの受診をしましょう
口腔粘膜疾患は、
一見ただの口内炎のようでも、
放置すると重い病気に
進行することがあります。
ハローデンタルクリニック和泉中央分院では、大学病院で豊富な経験を積んだ歯科医師が診療を担当し、経過観察・薬物治療・外科的切除を組み合わせて最適な治療をご提供しています。がんや重症例の場合も、高次医療機関と連携し対応が可能です。
「治らない口内炎」「取れない白い斑点」「長引くしこり」などの症状がある方は、どうぞ安心してご相談ください。定期的な検診と専門的な診断で、お口と全身の健康を守りましょう。